根管内の起炎物質を除去するためには,適切な根管形成に加えて十分な根管洗浄を行う必要がある.根尖部では根尖歯周組織に影響を与えないよう洗浄液の漏洩に注意しなければならない.このため従来のシリンジ洗浄,超音波洗浄では根尖孔外への洗浄液の漏洩なく,十分な洗浄効果得ることは困難である.根尖孔外への洗浄液の漏洩を最小限にして根尖部の洗浄を行うことができる方法として,根管内吸引洗浄がある.今回提示する患者は,7 は根管内を歯髄壊死,根尖歯周組織を症候性根尖性歯周炎と診断し,7は既治療開始歯で根尖歯周組織を症候性根尖性歯周炎と診断し根管治療を行った.また7は深い歯周ポケットを認め,歯内-歯周病変であった.両歯とも根尖付近まで起炎物質が存在する可能性が高い歯であったが,根管内吸引洗浄を用いて根管治療を行うことで良好な結果が得られた.