日本地球化学会年会要旨集
2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
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G07 素過程を対象とした地球化学
火星ゲールクレータ湖沼堆積物の間隙水水質復元:Murray層Quelaサイトへの適用
*福士 圭介関根 康人Elizabeth B. Rampe
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p. 110-

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抄録

本研究では、Murray層Quelaサイトに認められるスメクタイトの層間組成と鉱物組み合わせを利用し、かつて存在した間隙水の水質復元を行った。その結果、間隙水はNa-Cl型で高い塩分を示し、低pHかつ高い酸化状態にあったことが推定された。低pHかつ高い酸化状態はQuelaサイトの堆積物が酸化的かつ酸性の後期続成流体に強く影響を受けたことを示唆している。認められた水質条件では、初期火星で達成可能な二酸化炭素分圧条件において、カルシウムやマグネシウム炭酸塩は大きく未飽和状態にあった。この結果はかつてこれらの炭酸塩鉱物が湖沼環境に生成していたとしても、後期続成流体の作用により炭酸塩は溶解した可能性があることを示唆している。

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