日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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総説
歯科における救命処置
石井 宏昭
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2022 年 42 巻 2 号 p. 181-188

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抄録

1 日に歯科医院を受診する65 歳以上の高齢者は平成8 年には21%であったものが,平成29 年には45%に上昇し ている.おそらく現在では1 日に歯科医院を受診する患者の約半数は65 歳以上の高齢者である.高齢者の多くは生活習慣病に代表される様々な疾患を複数有している有病者であり,このようなリスク因子の存在により歯科治療中に患者の全身状態が急変し救命処置が必要になる確率は今後増えることはあっても減ることはない.現在では年間5 ~10 例程度が歯科治療と関連して死亡していると推定されている.死亡例の特徴は,中高年では心不全と脳血管疾患,幼児では窒息が多く,薬剤が直接の関連となっている例は少ない.従って成人にはCPR とAED の操作法,幼児ではCPR と気道異物の除去を学ぶことが,安心で安全な歯科治療を行う上で重要である.

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© 2022 特定非営利活動法人 日本顎咬合学会
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