日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
Online ISSN : 1884-8230
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総説
間接法修復の接着
坪田 有史
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2024 年 43 巻 3 号 p. 225-

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抄録

間接法による歯冠修復物や補綴装置の接着は,形態や機能回復のみならず歯の延命や疾病予防につながる多くの効果がある.修復物の装着での接着性は,接着性レジンセメントに対して支台歯サイドと修復物サイドの2つの接着面,そしてレジンセメント自体の物性に影響される.支台歯サイドの接着面は,ケースによってエナメル質,象牙質,金属,コンポジットレジンなどが対象となる.他方,修復物サイドの接着面は,金属(貴金属,非貴金属),セラミック系(ガラス,ジルコニア),レジン系では,コンポジットレジン, CAD/CAM 冠用材料,さらにPEEK 材など,接着の対象は多種多様である.それらの材料の接着面への考慮が必要である.【顎咬合誌 43(3):225-230, 2024

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© 2024 特定非営利活動法人 日本顎咬合学会
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