日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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症例報告
アジソン病を伴う多数歯欠損患者の全部床義歯による機能回復の1 症例
西田 哲也
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2025 年 44 巻 3 号 p. 329-333

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抄録
患者は75 歳女性,40 代よりアジソン病発症.総義歯になった60 代よりうまく食事をすることができないことを主訴とし来院した.アジソン病による食欲不振はもとより,全部床義歯におけるトラブルの原因の多くはその咬合にある.従って,治療方針はまず保存不可の歯を抜歯,即時義歯作製後直ちに義歯をリマウント調整し,ある程度の機能回復を行いながら並行して新義歯を作製していくことで,比較的容易に機能回復を行うことができた.新義歯作製後,12年の年月が経過しているが,現在も経過は良好である.
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© 2025 特定非営利活動法人 日本顎咬合学会
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