日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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下顎位の安定をもとめるために―短期スプリント療法の有用性―
千葉 純桃野 秀樹菅野 博康
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2003 年 23 巻 3-4 号 p. 276-281

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抄録
下顎位の安定は, 歯の咬合接触と咀嚼関連筋群の生理的緊張のバランスに左右されるが, とりわけ咬合支持となる歯の接触状態によって安定した下顎位は決まる.したがっていったんこの位置関係が壊れた時は, 下顎位の安定は困難をきわめ, さらには筋の異常緊張により顎関節に機能障害や, 全身的に様々な症状と障害を引き起こす場合がある.
今回われわれは垂直的・水平的に下顎の偏位を伴う症例を通して, 比較的簡単に下顎を中心位に誘導し, 望ましい下顎位の再現が可能な短期間のスプリント使用について考察する.
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© 特定非営利活動法人日本顎咬合学会
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