日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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改良型電気メスを用いた高周波治療
牧田 道明
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2004 年 24 巻 2-3 号 p. 298-301

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抄録

1920年代にW.T.Bovieによる電気メスが開発されて以来90年にわたって, 医科の外科手術では電気メスが不可欠なものになっている.このたび、改良型電気メスを用いて歯科治療に応用し, これを高周波治療と位置づけた.微弱電流での電気抵抗は, 狭窄部が一番高く熱に変換し, 狭窄部以外は電流が拡散する.そこで, 歯牙および歯肉に凝固波形の高周波電流を断続的に通電することで, 安全に使うことができる.そしてこのジュール熱を利用することが, 抜髄および感染根管治療や歯周治療に役立つことを報告する.

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