日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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24 巻 , 2-3 号
選択された号の論文の19件中1~19を表示しています
  • 黒岩 昭弘, 海田 健彦, 宇田 剛, 黒岩 博子, 高井 智之, 井上 義久, 酒匂 充夫
    2004 年 24 巻 2-3 号 p. 270-275
    発行日: 2004/11/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    近年, インプラント治療は日常的になりつつある.インプラント補綴を長期安定させるには, 上部構造とインプラントに用いる金属が異なると, イオンが溶出する点に留意しなければならない.この問題を解決するポイントは, 上部構造にインプラントと同じ金属を用いるか, 金属自体を用いないかである。本症例では上部構造を純チタンまたはグラスファイバーによるフレームで作製した症例を紹介する.なお, これらの症例は現在まで良好に経過している.
  • 松本 智, 石井 由紀子, 鈴木 章, 渡辺 嘉一, 波多野 泰夫
    2004 年 24 巻 2-3 号 p. 276-279
    発行日: 2004/11/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    プロビジョナルレストレーション用レジンとして, 優れた低収縮性, 色調安定性を特徴としたTempofit Duomix Systemが開発された.今回, Tempofit Duomixを, 前歯部のプロビジョナルレストレーションに用いた1症例を報告する.
  • 池田 育代, 貞光 謙一郎, 星山 正美, 片芝 菜穂子, 山本 賢彦
    2004 年 24 巻 2-3 号 p. 280-284
    発行日: 2004/11/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    近年, 電動, 超音波, 音波といった種類の歯ブラシが登場しているが, それらの効果や作用機序については明確な指標がなく, 選択基準は乏しい.そこで今回, われわれはプラークコントロールの向上を目的に, 手用歯ブラシ1種, 電動ブラシ2種, 超音波ブラシ1種, 音波ブラシ3種を各々の清掃器具の特性や詳細, およびプラークの除去効果を測定し, 比較検討を行った.
    その結果, 各々の歯ブラシには特徴的な性格があり, プラークの除去効果に相違ある結果となり, 手用歯ブラシを主とするブラッシング指導だけでなく, 音波歯ブラシを取り入れた指導がプラーク除去には効果的であることが示唆された.
  • ―電子顕微鏡を用いた研究
    大友 孝信
    2004 年 24 巻 2-3 号 p. 285-290
    発行日: 2004/11/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    インプラント周囲のGBRにおいて使用されている非吸収性メンブレンは二種ある.それは同じ成分でありながら異なる臨床状態を示す.一方は信頼性が高く汎用されているものの, 臨床家はメンブレンの露出を懸念している.もう一方は露出に強く従来のメンブレンの欠点をカバーする性質を持つ.同じpolytetrafluoroethyleneを原料としたメンブレンが, 異なる臨床状態を示すのはなぜか.e-PTFEとn-PTFEについて, その構造上の違いを明らかにすべく, 電子顕微鏡で観察を行った.その結果, 構造上の大きな違いが観察された.これにより臨床症状の違いが科学的に説明でき, 臨床家は科学的根拠に基づき非吸収性メンブレンの選択が行えるようになった.
  • 高橋 慶壮, 平井 順
    2004 年 24 巻 2-3 号 p. 291-297
    発行日: 2004/11/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    歯科学は, 一般の科学, とりわけ「医学」および「生物学」の恩恵を受けて発展し, 歯科治療概念を変えてきた.歯内療法学は, 歯周病学, 口腔外科学, 保存修復学, 小児歯科学および補綴学といった他分野の学問領域もかかわる広範囲な臨床および基礎的研究分野に貢献しうる.しかし, 当節のevidence-based dentistryの観点からは, 根管形成法や根管充填法以外の研究が貧弱な感は否めない.本小論では, 歯内療法学がかかわる学際的研究を紹介し, 今後の歯内療法学の目指す方向について考察したい.
  • 牧田 道明
    2004 年 24 巻 2-3 号 p. 298-301
    発行日: 2004/11/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    1920年代にW.T.Bovieによる電気メスが開発されて以来90年にわたって, 医科の外科手術では電気メスが不可欠なものになっている.このたび、改良型電気メスを用いて歯科治療に応用し, これを高周波治療と位置づけた.微弱電流での電気抵抗は, 狭窄部が一番高く熱に変換し, 狭窄部以外は電流が拡散する.そこで, 歯牙および歯肉に凝固波形の高周波電流を断続的に通電することで, 安全に使うことができる.そしてこのジュール熱を利用することが, 抜髄および感染根管治療や歯周治療に役立つことを報告する.
  • 咬合力のコントロールするために知っておくべきこと
    石幡 伸雄, 野村 義明, 水谷 紘
    2004 年 24 巻 2-3 号 p. 302-315
    発行日: 2004/11/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    前報において, 咬合力をコントロールするためにかみ癖という現実的な下顎の動態に注目することの重要性を強調した.この現実的な下顎の動きという観点からすると, 健全な顎口腔系のあり方を明白にすることが非常に重要である.
    本論文においては, 顎運動のいくつかの臨床的なマーカーについて, インタクトな歯列を保持している人の間で, 症状が生じた人, 生じない人の2群において比較検討した.その結果, 症状が生じるのは滑走運動が重要な役割を果たしていることが明らかになった.一方で, 犬歯ガイド, 前歯ガイド, 歯列の叢生には関連がそれほど認められなかった.顎口腔系に対する後上方への力は顎口腔系に対して害を与えるとはよく言われることである.下顎に蝶番運動ではなく滑走運動させることが, この後上方への力を除去するにはもっとも重要である.
  • 岡永 覚
    2004 年 24 巻 2-3 号 p. 316-319
    発行日: 2004/11/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    筆者は, 顎関節症の治療を行う際に, 簡単な自作の測定器具を用いて姿勢観察を行っている.この方法は, 高価な器具・設備を必要としない簡便な方法であるにもかかわらず, 姿勢の客観的な評価が可能である.
    そこで今回は, その自作した測定器具とそれらを用いた姿勢観察法を紹介する.
  • ―咬合再構成を前提としたその役割―
    川上 清志
    2004 年 24 巻 2-3 号 p. 320-326
    発行日: 2004/11/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    咬頭嵌合位がない, あるいは現在の咬頭嵌合位自体に問題がある, といったように, そのよりどころとなる歯牙位が存在しない場合の咬合再構成は困難なものとなる.この場合は, 個体にとって適正な下顎位というものを確立したうえで, そこに適正な咬頭嵌合位を付与するという戦略法が必要になると考える.言い換えれば, 顆頭位, 筋肉位を確立させたうえでの歯牙位の確立が必要になるということである.しかし, 病的な状態で経過した下顎位というものは, 必ずしも適正なバランスのとれたものとは言いがたい.筋の過緊張や顎関節部での歪みが起こっていないとは言いきれないからである.通常, GPは顆頭部や咀嚼関連筋に直接アプローチすることはできない.しかし, 応急的に歯牙位を仮設したり問題のある歯牙位を利用したりすることで, 咀嚼関連筋のリラキゼーションが図られた適正な下顎位を導き出すことは可能である.その重要な役割を果たすものとして, オクルーザルスプリントは不可欠な咬合再構成のための装置であると考える.
  • 木下 俊克
    2004 年 24 巻 2-3 号 p. 327-335
    発行日: 2004/11/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    日々の臨床においては, さまざまな患者が多様な主訴のもとに来院する.筆者もかつては, ナソロジーの咬合論を学び, 従来の咬合器の分析を主体にした臨床を行ってきたが, すべての症例が理論どおりにいくとは限らなかった.これには種々の原因が考えられるが, その大きな要因としては, 従来の咬合論が, 生体を咬合器に移し変えて限界運動路を分析することを中心に展開されてきたことにあると考えている.下顎運動の大半は嚥下, 発音, 咀嚼の機能運動である.生体は, 限界運動で咀嚼しないし, 限界運動と咀嚼運動とは別ルートである.そして, 咀嚼運動がもっとも咬合面形態と関係する.また, 不良習癖 (頬杖, 睡眠体癖, 偏側咀嚼, など) や, パラファンクション (無目的で, 無意識に行われる非機能的な口の動作: グラインディング, クレンチング, タッピング, 弄舌癖, 口唇をなめる癖, など) は, 下顎位に大きな影響を与える.
    今回は, 従来の咬合論では解決できなかったであろう症例に対し, 機能やパラファンクションを考慮して治療することにより, よい結果が得られたので, 症例を通して治療における審査のポイントや, 診断, 治療の実際を報告する.
  • 清水 幹広
    2004 年 24 巻 2-3 号 p. 336-344
    発行日: 2004/11/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    機能と審美の回復を目的とした治療咬合を与える際にもっとも重要なことは, なぜ咬合崩壊に至ったかという原因を追究し, その問題を解決してから治療咬合へ移行することである.明確な診査診断を基に治療ゴールを導き, ゴールに対する的確な治療計画を立て, 一つひとつのステップを確実に進めていくことが治療を成功させる鍵となる.今回, 咬合性外傷が起因となり崩壊を招いたと診断し, 治療ゴールへ導く過程を審美, 機能, 構造力学, 生体安定性の4項目に分け, それぞれ評価しながら最終補綴に移行し, 咬合再構成を行った症例を提示して, 治療の進め方を考察してみたい.
  • 鈴木 光雄
    2004 年 24 巻 2-3 号 p. 345-350
    発行日: 2004/11/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    咬合を理解するうえで重要なことは, 生命の進化の過程や人類の二足歩行を考えることである.なぜなら, 不正咬合や顎関節症という概念は, おそらく人にのみ存在し, 他の動物には無縁であるからである.この論文の趣旨は, 人類の発生から二足歩行, 脳の発育, ストレスマネージメント, 下顎の偏位からくる全身の歪みなどを解説することにある.さらに後半では, 日本人のルーツを考えることによって不正咬合や骨格パターンを考え, 咬合治療のあり方を再確認することにある.これにより, 機械論的なナソロジーからはじめて, 人類学, そして人の発育と適応を考慮した生理学的なナソロジーに変貌していくと考える.
  • 福田 英輝, 中西 範幸
    2004 年 24 巻 2-3 号 p. 351-356
    発行日: 2004/11/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    咀嚼能力と高齢者における死亡との関連を検討するため, 無作為抽出された1, 245人の65歳以上の者を9年間追跡した.総合的な障害の程度, 健康管理の状況, および精神的・社会的状況について調査を行った.いずれの性, 年齢階級においても主観的な咀嚼障害「あり」の者は, 「なし」の者と比較して累積生存率は有意に低かった, 死亡に関連する要因を用いて調整した後においても, 主観的な咀嚼障害は, 生命予後を規定する要因として示された.
  • 神田 省吾, 桑原 明彦, 山上 哲賢
    2004 年 24 巻 2-3 号 p. 357-361
    発行日: 2004/11/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    1991年から臨床応用されたPOI2ピースインプラント®は若年者から高齢者まで幅広い年齢層に使用され, 良好な臨床成績を収めていることが報告されている.
    今回著者らは, POI2ピースインプラントを用いた高齢者の長期経過症例について, 臨床的検討を加えて報告する.
    患者は78歳男性, 顎堤の吸収が著しく総義歯不適合のため, インプラント希望にて来院.1992年3月に下顎前歯部にPOI2ピースインプラント®4本埋入を行った.免荷期間中に1本脱離したため, 32, 42部にバイオセラム®インプラントを追加埋入した, 免荷期問終了後, セメント固定式補綴物を装着した.術後良好に経過するも1998年, 両側カンチレバー基底部の疼痛を主訴に来院.両側カンチレバーを除去し, 両側遊離端義歯を装着した.2002年4月に右腕の拘縮のため両側遊離義歯着脱困難になり来院.またストレートポストの緩みによるブリッジの動揺をみとめたため, 6月10日ブリッジ除去し, 旧両側遊離端義歯を増歯修理しボールアタッチメントを用いたオーバーデンチャーとした.その後, 32, 42部のバイオセラム®インプラントの動揺により, 義歯着脱時に疼痛を伴うようになり, 主治医の承諾を得, 32, 42部のバイオセラム®インプラント除去.インプラント除去後, 腫脹, 疼痛ともになく, また義歯の維持, 安定も良好である.
    本症例のように患者の高齢化につれ, 補綴物のシンプル化, 着脱の容易化, 清掃性の向上にむけて, 補綴物の設計変更を.考慮する必要があると思われる.
  • 池田 育代, 貞光 謙一郎, 綾田 知子, 星山 正美, 片芝 菜穂子, 山本 賢彦
    2004 年 24 巻 2-3 号 p. 362-367
    発行日: 2004/11/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    よりよい医療を提供し人々の暮らしを豊かにしていくためには, 医療従事者の技術の研鑚だけでなく, 患者側の納得のうえで双方が満足のいく医療を実現していく必要性がある.そこで今回われわれは, 当医院で実際に歯科医療サービスを受けた患者80名を対象に, 歯科医療, 歯科医院に対するアンケート調査を実施した.
    その結果, 患者側の歯科医療に対する関心度の高さとは反対に日々の生活に浸透していない口腔衛生教育の現状を当医院での背景として把握したうえで検討を行った.
  • 大川 周治
    2004 年 24 巻 2-3 号 p. 368-373
    発行日: 2004/11/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    近年, 漢方薬が漢方エキス顆粒として歯科領域においても応用されるとともに, その頻度も増加しつつある.今回は漢方医学の概略と歯科領域における漢方薬の応用例を紹介する.
  • 小嶋 壽
    2004 年 24 巻 2-3 号 p. 374-377
    発行日: 2004/11/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 2004 年 24 巻 2-3 号 p. 422a
    発行日: 2004年
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 2004 年 24 巻 2-3 号 p. 422b
    発行日: 2004年
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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