日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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アメリカの歯科事情
加藤 久子
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2005 年 25 巻 1-2 号 p. 248-254

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抄録
歯周治療を成功させるためには, 歯肉縁下歯石の探知と歯肉縁下歯石のスケーリングテクニックは絶対に必要なものである, このため私が卒業した米国の4年間のデンタルハイジーンプログラムでは, 歯周治療に必要なスケーリング, 歯石探知テクニック等, インストラクターから徹底した指導を受ける.
歯根面の微細な歯石を識別する能力を身に付けるためには, つねに正しいエキスプローラーの適合が必要とされ, 歯根分岐部, 溝, 隅角部などの解剖学の知識が必要である.これはスケーリングにおいても同じことがいえる, スケーリングを成功させるにはこの解剖学の知識に加え, 到達性, 適合性, 術者の能力が関与する.
効果的なスケーリングを行うために, 術者のポジション, それに伴う歯科衛生士として必要な知識が必要である.また, 米国では歯科関連企業が新しいタイプのスケーラー, 器具, 器械を毎年新しく考案している.歯科衛生士がスケーリング時に直接使用するハイテク器械等, アメリカの歯科事情について述べたいと思う.
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