日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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歯根吸収例から学ぶ外科的歯内療法と再植の臨床医としての選択基準
山田 邦晶番匠 千津
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2005 年 25 巻 1-2 号 p. 84-89

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抄録

歯牙保存の限界を考える場合, 歯内療法における難症例の一つに歯根吸収症例を思い浮かべ, これらは, 大きく二つに分けている.
1.外部吸収症例 (病変が大きく歯根吸収も予想されるものも含む)
2.内部吸収症例
これらを処置する際, 通常は根管の拡大, 清掃, 形成, 充填を最大限に的確に行うことを目指し, 症例に応じ水酸化カルシウム療法などを行うことを選択肢とするが, これらの方法では, 非常に多くの時間と労力を必要としたりする場合があり, また歯槽骨内にとどまらず, 歯周組織にまで及んでいることも少なくない.その場合の治療法の選択肢として, 再植や移植または, 外科的歯内療法が存在すると考えている.

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