日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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上下顎部分欠損における補綴指針―歯周病患者に対するインプラント補綴―
須藤 純
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2006 年 26 巻 3 号 p. 232-237

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抄録
現在では, インプラント治療は有効な臨床術式として確立し, 欠損補綴の第一選択肢となってきている.本症例は, 経年的に臼歯部の喪失によりバーティカルストップが失われ, 咬合崩壊に至る直前にインプラント補綴を行うことで咬合崩壊を免れた症例である.一口腔単位での治療は, 理想であるが同意が得られなかったものの, 咬合関係に問題がなかったので部分的に進めていった.経年的な欠損歯列にインプラント補綴を追加することで残存歯の保存, 咬合関係に問題が生じることなく患者のQOLの向上につながった.
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© 特定非営利活動法人日本顎咬合学会
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