日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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重度歯周疾患患者への対応
輿石 大介城内 朝子
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キーワード: 歯周治療
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2006 年 26 巻 3 号 p. 238-243

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抄録

歯周治療は感染およびリスクファクターの除去など, 診査診断・治療計画からはじまり, 治療そしてメインテナンスという流れが一般的である.治療計画の段階で予後不良と判断した歯については抜歯の選択をしなければならないが, 患者さんに歯を失いたくないという強い気持ちがあると治療計画の変更を余儀なくされる.もし患者さんの希望が治療計画にうまく組み込めないと, 患者さんの治療への参加意欲は半減し, 医療者主導になり予後に悪影響を及ぼしかねない.歯を残そうとする努力を患者さんと医療者が共にすることで, その結果に関わらず患者さんは納得し, 患者さん自身が自分の歯を守るにはどうすれば良いかを考えてくれるようになるのではないか.

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