日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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かみ癖の視点からの顎関節症の捉え方
―その5左右の顎関節にそれぞれ痛みとクリックの症状が生じている場合の対応の仕方―
石幡 伸雄野村 義明水谷 紘
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2008 年 28 巻 4 号 p. 174-179

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抄録
顎関節症の症状は, 一般的には左右どちらか一側に偏在していることが多い、しかし, 場合によっては, 左右にクリックが存在したり, 一側にクリックが存在し, もう一側には痛みが存在するという複雑な様相を呈する場合もある.
かみ癖の視点からすると, クリックも痛みも下顎頭に加わる必要以上の後上方への力による下顎への運動障害のために生じる症状である.クリックに対しても痛みに対しても同様な対処法を行うことにはなるが, 患者のQOLを考慮に入れて, まずはクリックよりも痛みに対して治療している.
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© 特定非営利活動法人日本顎咬合学会
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