日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
Online ISSN : 1884-8230
Print ISSN : 1346-8111
28 巻 , 4 号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
  • 佐藤 勝史
    2008 年 28 巻 4 号 p. 166-173
    発行日: 2008/11/27
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    同一無菌顎被験者において, 非吸着下顎総義.歯と吸着下顎総義歯の両方を装着してもらい.下顎運動測定器GNATHO-HEXABRAPH IIにて咀嚼運動の相違を比較検討した.
    非吸着下顎総義歯装着時に対し, 吸着下顎総義歯装着時の「右咀嚼」「左咀嚼」「自由咀嚼」のすべてのパターンにおいて, 開閉口時間の短縮, 開口量の増大, 咀嚼スピードの改善, 咀嚼リズムの安定性の向上がみられた.そして有歯顎健常者の咀嚼運動により近い値を示した.
    よって.吸着下顎総義.歯装着時の咀嚼運動は, より生理的で円滑に行なわれていると推測された.
  • 石幡 伸雄, 野村 義明, 水谷 紘
    2008 年 28 巻 4 号 p. 174-179
    発行日: 2008/11/27
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    顎関節症の症状は, 一般的には左右どちらか一側に偏在していることが多い、しかし, 場合によっては, 左右にクリックが存在したり, 一側にクリックが存在し, もう一側には痛みが存在するという複雑な様相を呈する場合もある.
    かみ癖の視点からすると, クリックも痛みも下顎頭に加わる必要以上の後上方への力による下顎への運動障害のために生じる症状である.クリックに対しても痛みに対しても同様な対処法を行うことにはなるが, 患者のQOLを考慮に入れて, まずはクリックよりも痛みに対して治療している.
  • 西野 耕治, 松田 哲, 吉宗 正雄, 養田 勝秀, 荒木 久生
    2008 年 28 巻 4 号 p. 180-186
    発行日: 2008/11/27
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    今日, インプラント治療は, 予知性のある欠損補綴治療として広く用いられている.抜歯即時埋入インプラントは抜歯窩の吸収や歯槽骨の崩壊および唇側歯肉や歯間乳頭の退縮を抑制し, さらに治療期間を短縮するうえで, 有効な治療法の1つである.その際, 上顎前歯部などの審美領域では歯肉縁の高さや量を保つために, インプラント予定歯の矯正的挺出や結合組織移植などの処置が必要となる.
    症例は上顎左側側切歯の動揺を主訴として来院した51歳の女性である.初診時の口腔内診査およびX線検査で, 歯根中央部に内部吸収を疑うX線透過像を認めた.歯根吸収による動揺のため患歯は保存不可能と診断した.そこで, 根尖部歯槽骨の増生と軟組織の増大を目的として, 矯正的に挺出させのち, 抜歯即時埋入手術を計画した.
    上顎左側側切歯を歯内療法処置後, パワーチューブを用いて挺出し, 抜歯と同時にインプラント埋入を行った.埋入時に唇側歯槽骨が裂開したため, 自家骨移植とGBR法を併用した.最終補綴の審美性および角化組織を増大させ機能改善を図るため, 二次手術時に, 結合組織移植を行った.そして, プロビジョナルレストレーションを用いて経過観察後, 最終補綴へと移行した.現在, 歯周組織・咬合ともに安定しており, 良好に経過している.
  • 武居 純
    2008 年 28 巻 4 号 p. 187-193
    発行日: 2008/11/27
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    昨今, ミニインプラント (マイクロインプラントまたはミニスクリュー) は, 一般臨床にも多く応用され, 安定した治療結果を実現してきている.
    現在ミニインプラントには大きく分けて, 矯正治療用のアンカレッジとして暫間的に用いられるものと, 総義歯の安定装置としてオーバーデンチャータイプの補綴として用いられるものに分けられる.
    当院において.双方とも数多くの症例を重ね, 良好な結果を得られているが, それ以外の応用法としてもミニインプラントを一般臨床に実用化させている.たとえば, 通常のインプラントー次オペ後の治癒を待つ期間に, ミニインプラントを義歯の維持装置として使用している.これはあくまでも暫間的な処置として使用するものであり, いずれは抜去するのであるが, その期間だけでも十分な効果が得られ, 今では日常臨床に欠かせないものとなっている.
    本稿では, これらの症例を紹介し, さらにミニインプラントの今後の展望についても考察したい.
  • 藤野 茂
    2008 年 28 巻 4 号 p. 194-199
    発行日: 2008/11/27
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    本研究では, ハイドロキシアパタイト.インブラント治療の経過不良を減少させるためにHAインプラントの上部構造体装着後の経過と種々の臨床的要因との関連性を検討した.調査対象は, 国内の1施設においてHAインプラント体埋入後上部構造体を装着し, 5-14年間経過した患者181名である.調査対象インブラント体は566本で, 上部構造体装着後の臨床調査期間に, 脱落または骨吸収が発生したインプラント症例は33名で54本 (9.5%) であった.また, 問題発生の認められなかった経過良好患者は148名で512本 (90.5%) であった.臨床的要因の評価は上部構造体装着時点, インプラント体の評価は上部構造体装着時, および経過観察期間の定期診査時点で行った.HAインプラントの経過に関与すると考えられる種々の臨床要因がHAインプラント治療の上部構造体装着後の経過の指標に成り得るか否かについて, 定めたインプラント治療の臨床的判定項目を基準として検討し, 以下の結論を得た.
    HAインプラントの経過と関連性が認められた臨床的要因は, オッズ比の検討から残存歯のBOP率25%以上, 残存歯のPD値6mm以上部位の存在, 根分岐部病変の存在, 歯槽骨吸収率が50%以上, インプラント体の直径3.25mm, 長径8mmであった.検討した臨床的要因の大部分である上記以外の要因は, HAインプラントの予後経過との関連性が認められなかった.これらの臨床的要因は, HAインプラントの経過の予知に有効であることが示唆された.
  • 早乙女 雅彦
    2008 年 28 巻 4 号 p. 200-207
    発行日: 2008/11/27
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    インプラントを主体とするブリッジにて補綴を考える場合, できるだけ自分の歯を残したいという患者の希望を受け入れることにより, 少数残存歯とインプラントが混在する歯列となり, 補綴設計に苦慮することが多い.このようなケースに対して, エレクトロフォーミングとハイブリッドセラミックスを併用したブリッジにて対応し良好な結果が得られたので報告する.
    患者は52歳女性で, 上顎前歯ブリッジの動揺と上顎臼歯欠損部へのインプラント治療を希望して来院した.初診時診査より上顎における保存可能な歯は14, 12, 23と診断.そこで17, 15, 11, 22, 24, 26, 27部インプラントと残存歯を支台とするエレクトロフォーミングとハイブリッドセラミックスを併用した術者可徹式ブリッジにより補綴治療を行った.現在治療終了後2年を経過しているにすぎないが, 良好な結果が得られている.この方法はロングスパンの症例においても精度の高い補綴物を製作できることが最大の利点と思われるが, 今回のような天然歯とインプラントが混在する症例に対しても有効な方法であると思われる.
  • 古仙 芳樹
    2008 年 28 巻 4 号 p. 208-213
    発行日: 2008/11/27
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    当院では, 開業当初よりPMTCを導入し, 唾液検査, 食習慣指導, 筋機能訓練など患者の状況に応じた予防歯科臨床を行ってきた.近年, 10年以上経過症例を診る機会が多くなっているが, メインテナンスを毎回欠かさず受けていたにもかかわらず抜歯に至ったケースもあれば, 時々思い出したように来院していただけであるのに状態が維持されているケースなど, さまざまなケースがある.
    本論文では, 毎回予防の大切さを啓蒙してきた当院の臨床が, 来院した患者の利益となったかどうかの検証を試みるため, 東京歯科大学衛生講座・非常勤講師の吉野浩一先生による「歯のパーセンタイル曲線」11 (図1) を用いて10年間の残存歯牙数を比較することにより予防歯科の効果を調べた.その結果, 興味深い知見が得られたため, ここに発表する.
  • 鈴木 宏輔, 大原 敏正
    2008 年 28 巻 4 号 p. 214-221
    発行日: 2008/11/27
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    歯牙にはさまざまな形態があり1つとして同じものはない.
    世界の人口が約60億人いるとすれば60億通りの形態の歯牙が存在することとなる。
    しかし, 基本的な形態というものはかならずあるもので, その基本形態を身に付けることにより応用ができるようになる.
  • 小野 奈弥子, 西尾 俊彦
    2008 年 28 巻 4 号 p. 222-229
    発行日: 2008/11/27
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    「白くきれいな歯」は老若男女を問わず皆の憧れであり「歯を白くしたい」ということに対する関心は年々高まってきている.それと同時に, 初診時にホワイトニング処置を主訴として来院する患者もまた増加してきている.
    ホワイトニング処置を希望する患者の歯科医院に対する期待は非常に大きく, すべての患者が納得し良好な結果を得ることができれば何も問題はないが, 残念なことにホワイトニング剤付属のマニュアル通りに行っていても, 希望通りの結果が得られるとは限らないことがある.ホワイトニング処置終了時, 患者の満足度をあげるために, 歯科衛生士ができることについて考察する.
  • 延田 万里, 柳川 淳子, 松井 夕子, 林 美穂
    2008 年 28 巻 4 号 p. 230-235
    発行日: 2008/11/27
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    歯周治療において歯科衛生士が主体となって行う処置は, 歯周組織検査・スケーリング・ルートプレーニング・プラークコントロールなどの歯周基本治療である.なかでも歯周組織検査は歯周治療を始める上でデンタルX線写真と合わせて重要である.正しく歯周組織検査を行うには, 歯肉を見る目, デンタルX写真を見る目を養っていなければならない.自分の行った検査結果が本来の歯周組織の状態を正確に表しているか否かは, その患者様の治療の方向性を大きく変えるものといっても過言ではない.われわれ歯科衛生士は正しく歯周組織検査を行うスキルと歯周組織の状態を見る目を養っていかなければならない.
  • 普光江 洋
    2008 年 28 巻 4 号 p. 236-241
    発行日: 2008/11/27
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 岡口 守雄
    2008 年 28 巻 4 号 p. 242-247
    発行日: 2008/11/27
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 草間 幸夫
    2008 年 28 巻 4 号 p. 248-259
    発行日: 2008/11/27
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 土田 佳代
    2008 年 28 巻 4 号 p. 260-267
    発行日: 2008/11/27
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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