一橋大学国際企業戦略研究科 学術総合センター
農林水産省農林水産政策研究所
2002 年 3 巻 2 号 p. 63-74
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本稿は、CVMによる文化資本の客観的、定量的な便益評価の試みとして、世界遺産富山県五箇山合掌造り集落を取り上げ、観光客調査 (二段階二項選択法) を実施、ランダム効用モデルによる分析を行った。その結果、合掌造り集落の便益は遺贈価値を中心とし、総WTPの規模も大きく「文化資本」として投資に十分耐えうる財であること、観光客集団は受益者であるとともに、基金提供者、ボランティアなどとなりうる可能性があり、国の支援も求めていることが明らかとなった。
文化経済学会〈日本〉論文集
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