文化経済学
Online ISSN : 1884-2208
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米国におけるパブリック・アート概念の成立
嚆矢としてのグランドラピッズ市カルダー彫刻
秋葉 美知子
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2002 年 3 巻 2 号 p. 49-61

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抄録

今日的意味でのパブリック・アート概念の成立は、1967年にNEA (全米芸術基金) が「アート・イン・パブリック・プレイス」プログラムを創設したことに起源をもつ。本稿は、このプログラムによる第一号作品として1969年にグランドラピッズ市に設置されたアレクサンダー・カルダーの彫刻「ラ・グランド・ヴィテス」をパブリック・アートの嚆矢と位置づけ、その設置に至る経緯を考察することにより、米国におけるパブリック・アートのオリジナル概念を論じる。

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