抄録
デザイン教育に関わりながら、札幌を中心に北海道各地でのミュージカル公演やワークショップを通して、学生達との舞台創作の実践や身体表現方法論の研究活動を展開してきた。様々なデザインや芸術分野を統合する舞台創造は、あらゆる意味でデザインワークそのものだという実感を持っている。身体表現や舞台創造を経験する若者たちは、身体能力の向上のみならず、精神面の強化や創造領域全般にわたる向上など、明らかな成長の軌跡が見られる。身体表現や舞台創造が若者たちにもたらす様々な効用や影響力から、デザイン教育における身体表現の役割と可能性を考察する。