日本地域看護学会誌
Online ISSN : 2432-0803
Print ISSN : 1346-9657
原著
都道府県の本庁勤務保健師の事業化・施策化能力獲得に関する経験項目
増田 さゆり石川 麻衣佐藤 由美
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2025 年 28 巻 2 号 p. 13-21

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抄録

目的:本研究の目的は,都道府県の本庁勤務保健師(以下,本庁保健師)の『事業化・施策化能力』獲得につながる業務上の経験項目を明らかにし,都道府県保健師の人材育成を検討するための示唆を得る.

方法:全都道府県の本庁保健師を対象にデルファイ法により,経験項目の同意と重要度について3回調査を実施した.

結果:調査同意の得られた対象44都道府県749人のうち,40都道府県の本庁保健師から第1回調査195人,第2回調査94人,第3回調査86人の回答が得られた.第3回調査では67項目について同意と重要度を調査したところ,65項目において90%以上の同意が得られ,具体的な経験項目を抽出することができた.重要度については平均値4.0以上(「重要」以上)が37項目であった.「非常に重要」と回答した割合が51%以上の項目は,「法的根拠や国の政策動向を確認する」「解決すべき課題の対応案を作成し,上司と協議する」「対応すべき事業の優先順位をつける」「総合計画や担当分野の事業計画の目指すべき方向性を確認する」「解決すべき健康課題を抽出する」などの9項目であった.

考察:『事業化・施策化能力』の獲得につながる本庁保健師の65の経験項目とその特徴が明らかになった.この経験項目から保健師の人材育成への活用について示唆を得た.

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