目的:前年度以前に特定保健指導の積極的支援に参加して終了したが改善に至らなかった,もしくは一時的に改善したが1年以内にリバウンドした40~64歳の男性被保険者(以下,リピーター)が,行動変容できた成功事例における初回面接での保健師の支援内容を明らかにすることである.
方法:保健師6人に,初回面接での支援内容とその意図について行った半構造化インタビューを分析し,支援内容を記述する質的記述的研究デザインである.
結果:保健師の支援内容として,「リピーターがいまの生活で大切なものを尊重して関わる」「リピーターに保健指導を受け入れてもらえるように関わる」「リピーターと過去の経過を振り返り生活習慣病のリスクが高まっていることへの気づきを促す」「リピーターが目指すべき未来の姿や状態をイメージできるように促す」「リピーターと過去の失敗を振り返り過去とは別の観点から情報提供や行動計画を検討する」「過去の記録からリピーターが短期間で効果が実感でき無理なく続けられる行動計画を立てられるよう支援する」「リピーターが改めて目標に向かうよういままで努力してきたことを承認する」という7つのカテゴリーが抽出された.
考察:リピーターの行動変容を促すために,過去の保健指導とは別の観点から情報提供を検討し,保健指導を受け入れてもらえるように関わる,短期間で効果が実感でき無理なく続けられる行動計画を立てられるよう支援することが重要であると示唆された.