2025 年 28 巻 2 号 p. 49-58
目的:地域包括支援センター看護職が行う,独居高齢者の安否確認に困難を伴ったケースに対するアセスメントの様相を明らかにすることを目的とする.
方法:10年以上の看護職歴を有するおおむね5年以上の業務経験のある地域包括支援センター看護職に半構造化面接を行い,質的記述的に分析した.
結果:独居高齢者の安否確認に関わるアセスメントの様相として,【生死に関わる事態から,救命救助が必要と判断する】【本人の異変の有無がつかめず,本人の無事を確かめる必要があると判断する】【日常生活動作の異常に気づき,ひとり暮らしを続けることに支障があるかを予測する】【毎日の訪問で無事であることを確認する必要があると判断する】【本人の状況に合わせ,家族に協力を求める必要があると判断する】【本人に信頼をしてもらうよう,相手との関係性を意識した関わりを重視する】【本人の様子を確認するため近隣住民の協力が必要と判断する】【関係機関と連携して本人への対応について協力を得る必要があると判断する】の8つのカテゴリーが得られた.
考察:今回得られた独居高齢者の安否確認に関わるアセスメントの様相は,生死と居宅生活の維持に関わるもので,安否確認後の生活の進め方まで見据えたものであった.安否確認に関わる方略により,高齢者との関係性をつくり,近隣住民や関係機関により安否確認がとれない事態や緊急時,居宅生活の破綻に備えることができると考える.