抄録
本事例は,「荒れの初期」であった6年生の学級を,教師カウンセラーである担任教師が早期の実態把握と早期の対応を行い,「親和的で教育効果の高い学級」に変容した事例である。学級集団のアセスメントから,ルールとリレーションの確立のバランスを把握し,学級経営の方針をたてた。さらに,個別に問題を抱えている児童を把握した。方針に基づき対応策として面談や学級での話し合いなどを実施して,学級の荒れを解決しようと試みた。その結果,ルールとリレーションが学級内に確立され,児童が抱えていた個別の問題も解決することができた。