抄録
本研究は小学校5・6年生児童を対象にして肯定メッセージの取り組みを行い,その取り組みが児童の自尊感情にどのような影響を及ぼすかを検証したものである。研究1として,教師から小学校6年生児童31名に対して肯定的なメッセージが書かれた一筆便菱がそれぞれ3回にわたって渡され,その後,児童自身による良いところ見つけの取り組みが計3回にわたって行われた。その結果,児童の自尊感情は取り組み前に比べて,教師からの肯定メッセージ及び児童自身による良いところ見つけの取り組み後に有意に高まっていた。研究2として,小学校5年生児童20名に対して,研究1の取り組み内容に,児童が教師から受け取った肯定メッセージと自分で書いた良いところについて吟味する場面を付けくわえた取り組みが実施された。その結果,研究1と同じく児童の自尊感情は取り組み前に比べて,教師からの肯定メッセージ及び児童自身による良いところ見つけの取り組み後に有意に高まっていた。