抄録
本事例は,同僚と管理職との関係に悩んでいる担任教師に対して,学年主任である報告者が援助を行った報告である。面接,観察,質間紙を用いたアセスメントにより,同僚や管理職の担任教師への学級経営に対するネガティブな評価が関係を悪化させていると考えられ,担任教師を情緒的に支援することと学級経営を具体的に支援することで,担任教師のストレスを軽減し,同僚や管理職との関係改善を目指した。面接は,担任教師の鬱積した感情を浄化し,構成的グループ・エンカウンターなどを用いた学級経営への支援は,学級集団内にルールを定着させるとともに授業態度や清掃活動を改善した。学級経営に困難を抱えている担任教師には,受容的なカウンセリングと指導スキル獲得など学級づくりに対する支援が必要であることが示唆された。