学級経営心理学研究
Online ISSN : 2434-9062
「お互いの良いところ見つけ」の取り組みが児童の自尊感情に及ぼす効果
―児童の友人認知の視点で捉えて―
四辻 伸吾水野 治久
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2014 年 3 巻 p. 95-104

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抄録
本研究は,小学校4年生児童を対象にして,「お互いの良いところ見つけ」の取り組みを行い,その取り組みが児童の自尊感情を高めるかどうかについて,児童の友人認知の視点から検証したものである。事前調査として,小学校4年生児童120名に対して,自尊感情と友人認知についての質問紙調査を行った。その後,小学校の授業時間である45分を1単位時間として,「お互いの良いところ見つけ」の取り組みを8単位時間行った。「お互いの良いところ見つけ」は,「どのようにすればお互いの良いところを見つけることができるか」について考える準備を行った後,自分たちで考えた活動内容について実際に行うという展開で進められた。取り組み後,ポストテストとして再び自尊感情テストを行った。その結果,友人が多いと認知している友人認知H群の方が,友人がそれほど多くないと認知している友人認知L群に比べて,「お互いの良いところ見つけ」の取り組みにより,自尊感情が有意に高まっていた。これより,友人をより多く認知している児童にとって,「お互いの良いところ見つけ」の取り組みが有効であることが示唆された。
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© 2014 日本学級経営心理学会
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