抄録
本研究では,進学を重視する高等学校に在籍する生徒に対し,協働的学習に関するインタビュー調査を行い,他者と協働しながら学習を行うことに対してどのように感じ,どのようなプロセスを経るのかを検討することを目的とする。高校生30名に対して半構造化面接を行い,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて分析した。その結果,協働的学習は,まず形式的なものから始まり,その後の生徒同士の互恵的相互作用や学習に対する考え方などによって深い学びにつながる実質的なものになったり,個人学習志向や他者依存・交流志向を含む形式的なものになったりすることがわかった。とくにメンバー間の関係性は重要で,話し合いがうまく進まない場合,協働的学習は,やらされているという受動的なものとなる可能性があることがわかった。