学術情報処理研究
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原著論文
高精細多地点遠隔講義システムの全国運用と開始2年の状況
櫻田武嗣萩原洋一古谷雅理
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2011 年 15 巻 1 号 p. 108-116

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抄録

本論文では,多地点を高精細映像で結ぶ遠隔講義システムの全国運用と運用開始から2年間の状況について述べる.我々は2009年から全国18国立大学法人をHD品質の高精細映像,高品質な音声で結び,利用者の負担を減らすための自動化をすすめた遠隔講義システムの設計と構築を行い,運用を行っている.通常はシステムが予約に従い自動起動や自動終了するが,万が一自動起動しなかった場合の復旧を簡単にする仕組みや,予約時間を簡単に延長する仕組みの設計,構築など使いやすくするための改良,調整を続けている.またこの2年の間に設置拠点も増え,遠隔の教室を結ぶだけでなく近隣の教室を結んで仮想的な大教室としての利用もされている.本システムは1日約2件の遠隔講義や会議で利用されている.今後も高品質な映像,音声を生かした幅広い活用が期待される.

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© 2011 学術情報処理研究編集委員会
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