2015 年 19 巻 1 号 p. 84-93
著者らは情報通信の技術革新とグローバル化に対応した,日本研究・教育の積極的な発信やグローバルな学術発展のために,クラウド技術を活用した情報基盤を構築することを目的に「e-Japanologyの構築に向けた基礎的研究」を進めてきた.その中で,国際的日本研究・教育のすそ野を広げるための一つの試みとして,外国人留学生を対象とした日本理解のための教育を,メディア創造ワークショップを通して行う「e-Japanologyの実践的研究」に取り組み始めた.本論文は外国人短期留学生を対象にした日本理解のための教育を,短時間のメディア創造ワークショップを介して実践する試みを行い,「e-Japanologyの実践的研究」として掲げたビジョンの観点から,メディア創造ワークショップの有効性について,その検証結果を報告するものである.