2015 年 19 巻 1 号 p. 68-75
熊本大学では2002年度より全学部の1年生を対象に同一内容の情報教育科目を開講している.2003年度からは全学LMS(Learning Management System)を利用した情報教育の実施体制が定着し,これまで継続されてきた.一方で,本学の全学LMSはそれまでの商用LMSから2015年4月にオープンソースLMSへと実施基盤が大きく変更となり,全学の学生を対象に開講されている情報教育科目においても,それまでの講義実施体制に応じて異なるLMS間での対応が必要になった.本稿では,そのオンライン教材の移行並びにそれを用いた講義の実施について報告する.