2016 年 20 巻 1 号 p. 3-11
近年,大学教育において,学生の主体的な学びの促進が重要視され,動画を用いた教育の有効性が議論されている.教育のために動画を用意し,活用するには,専用のシステム構築が必要となってくる.そして,動画コンテンツを作成するためには,収録・編集・配信の3つの作業が必要となり,効率よく,できる限り簡単に行うことが求められる.そこで,横浜国立大学では,収録・編集・配信の観点から動画コンテンツのためのシステムを構築して,活用方法について議論し.収録環境,編集環境,配信・受信環境を連携させて提供を行った.本論文では,教育研究活動の高度化のため,収録・編集・配信に対応した動画を十分活用できるシステム構築について述べ,活用方法についての提案を行う.