2025 年 29 巻 1 号 p. 7-14
本研究では「同期型ハイブリッド授業における受講方法の選択(受講パターン)に何が影響を与えているのか」というリサーチクエスチョンを立て,A)授業の位置づけ(科目区分,授業方法),B)学生の基本特性(性別,学年,片道の通学時間),C)学生の受講姿勢(学習への取り組み方,授業の受講動機,オンライン受講の理由)と,オンライン受講との関係を検証した.分析には,同期型ハイブリッド授業の受講経験があり,受講方法を一部またはすべての回で自由に選ぶことができた376名の回答データを用いた.A)B)についてはダミー変数,C)については因子分析により変数を構成した上で,計13変数を説明変数,受講パターンを目的変数とするモデルを組み立て,判別分析を行った.同期型ハイブリッド授業におけるオンライン受講の選択に寄与したのは,「通学や教室移動にかかる時間,感染リスクなどの負荷を軽減したいという理由」「学習に取り組む際,物事がうまくいかない状況(例.オンライン受講に伴うパソコンやインターネットのトラブル)を不安に感じたり心配し過ぎたりしない方略」「学年が1年生であること」「片道の通学時間が30分未満であること」だと示された.