2005 年 9 巻 1 号 p. 37-43
近年,いわゆるspamメールに加えて,大量のメールを送るマスメール型と呼ばれるコンピュータウィルスやフィッシング詐欺を狙ったメールが増えている.これらの対策のため,大分大学では学内と学外との境界に置いたメールゲートウェイで,2003年2月に統合メール管理システム,2003年11月にspamassassin,2004年4月にgreylistingを導入し,2005年1月からsendmailの新たな機能であるgreet pause機能を用いてspamメールを拒否するようにしている.本稿では,spamメール対策の方針,およびgreet pause機能を中心に運用経験について述べる.