日本呼吸器外科学会雑誌
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症例
肺過誤腫を合併した肺原発多形癌の1例
奥田 勝裕佐野 正明
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キーワード: 肺過誤腫, 多形癌
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2005 年 19 巻 4 号 p. 595-598

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抄録
肺過誤腫を合併した肺原発多形癌の切除症例を経験したので報告する. 症例は, 63歳男性. 背部痛と血痰を訴え当院受診. 胸部X線検査にて左下肺野に腫瘤影を認めた. 胸部CT検査では, 左下葉S9,10領域に浸潤影を認め, 左下葉S6領域に8mm大の結節影を認めた. 気管支鏡検査にてS9,10の腫瘍は腺癌もしくは多形癌と診断され, 左下葉切除術およびリンパ節郭清術を施行した. 術後病理組織検査の結果, S9,10の病変は多形癌, S6の結節は過誤腫と診断された. 肺過誤腫を合併した肺原発多形癌の稀な1例を経験した.
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© 2005 特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
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