日本呼吸器外科学会雑誌
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症例
比較的急速に増大した肺過誤腫の1例
神保 充孝縄田 純彦倉田 悟善甫 宣哉江里 健輔濱野 公一
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2005 年 19 巻 6 号 p. 736-739

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抄録

症例は50歳, 女性. 7年前に胸部X線写真および胸部CTで左肺門の3.5×3.5cm大の辺縁平滑な腫瘤を認めた. CTガイド下生検で過誤腫か軟骨腫と診断され経過観察となった. 今回, 腫瘤は7×6cm大と増大し, CTガイド下生検で軟骨性の過誤腫と診断した. 腫瘤が増大しているため手術を施行した. 手術は胸腔鏡補助下に腫瘤核出術を施行した. 本症は肺癌発生の可能性もあり, 厳重な経過観察が必要である.

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© 2005 特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
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