日本呼吸器外科学会雑誌
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原著
呼吸リハビリテーション後に肺切除術を施行し得た低肺機能症例12例についての検討
中島 尊中野 淳張 性洙後藤 正司石川 真也山本 恭通黄 政龍横見瀬 裕保
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2007 年 21 巻 5 号 p. 639-644

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抄録
当科において呼吸リハビリ後に肺切除を施行した低肺機能症例について検討した.2000年11月から2003年8月までに肺切除を施行した術前FEV1.0≦1.0lの症例12例を対象とした.患者背景は男性9例,女性3例で,年齢は65歳以上が11例であった.術前呼吸リハビリは平均14.8±8.7回施行されており,VC,FEV1.0いずれも有意に改善していた(p=0.0145,p=0.0112).術後合併症,術関連死は認められず,在宅酸素療法を必要とした症例もなかった.低肺機能症例において,術前呼吸リハビリは有用である可能性が示唆された.
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© 2007 特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
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