日本呼吸器外科学会雑誌
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症例
治療に難渋した肺アスペルギローマの1例
亀岡 稔山下 芳典向田 秀則中島 亨坂部 龍太郎多幾山 渉
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2007 年 21 巻 7 号 p. 932-936

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抄録
肺アスペルギローマは喀血のため,しばしば手術適応となる.われわれは結核で右上葉切除後に肺アスペルギローマを生じた症例に対し右残肺全摘術,前鋸筋による被覆術を施行したが,術後に気管支瘻を発症し再手術を要した.再手術では気管支再閉鎖術,大網を用いた気管支断端の被覆,充填術,胸郭成形術を行った.再手術後の術後経過は良好で,肺アスペルギローマの再発を認めていない.肺アスペルギローマの手術は大量出血,気管支胸膜瘻,膿胸などの術後合併症が多いとされる.大網による気管支断端被覆は気管支瘻閉鎖を確実にする特に効果的な方法である.
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© 2007 特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
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