日本呼吸器外科学会雑誌
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症例
3D-CTで評価し胸腔鏡下肺部分切除術を施行した肺動静脈瘻の2例
内田 尚孝吹野 俊介児玉 渉玉井 伸幸
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キーワード: 肺動静脈瘻, 胸腔鏡手術
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2007 年 21 巻 7 号 p. 926-931

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抄録
3D-CTで評価し胸腔鏡下肺部分切除術を施行した肺動静脈瘻の2例について報告する.1例目は79歳女性.2例目は59歳女性.両症例とも肺の異常陰影を指摘され当院を紹介され受診した.身体所見に特記事項は認めなかった.Rendu-Osler-Weber病の症状,家族歴は認めなかった.3D-CTにて単一の流入・流出血管および肺動静脈瘻が同定された.手術は胸腔鏡下肺部分切除術を行った.組織学的検索の結果,肺動静脈瘻であることが確認された.術後経過は良好であった.3D-CTは病変の評価に有用であることが確認された.胸腔鏡下手術は,外科的切除の確実性という観点から予後良好である,開胸に比べ低侵襲であるという利点がある.単一の流出入血管を伴い,胸膜直下の末梢肺野に発生した直径2cm以下の肺動静脈瘻は胸腔鏡下手術の良い適応と考えられた.
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