日本呼吸器外科学会雑誌
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報告
日本呼吸器外科学会総合診療対策委員会報告呼吸器外科領域の医療材料アンケート調査結果
西海 昇近藤 晴彦岩﨑 昭憲呉屋 朝幸
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2012 年 26 巻 6 号 p. 688-696

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抄録

外保連は手術試案8版発刊に向け,手術毎の医療材料(医材)調査を加盟学会に要請した.方法:H22年10月日本呼吸器外科学会は,29施設に医材調査を依頼した.医材は,償還できない医材と償還できる医材に分類し,使用数記入のアンケート方式とした.27施設498例の回答から,25術式の医材の中央値を算出した.結果:肺悪性腫瘍手術(肺葉切除)は,償還できない医材が123,288円,償還できる医材が284,373円であった.肺区域切除は順に100,624, 269,273円,楔状部分切除は105,814, 251,209円であった.肺悪性腫瘍手術(肺葉切除)(胸腔鏡下)は163,026, 301,209円,同肺区域切除は194,786, 301,209円,同楔状部分切除は131,086, 219,273円であった.肺嚢胞手術(胸腔鏡下)は125,360, 189,273円,縦隔悪性腫瘍手術(広汎摘出)は181,648, 184,889円であった.日本呼吸器外科学会は,肺悪性腫瘍手術と胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術の新区分による適切な診療点数と,縦隔腫瘍と縦隔悪性腫瘍手術点数の増額を提案した.

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