日本呼吸器外科学会雑誌
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手技の工夫
気管支―死腔瘻を伴う肺アスペルギローマに対する手術工夫:菌球除去後の気管支瘻孔閉鎖
岡本 淳一窪倉 浩俊臼田 実男
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2014 年 28 巻 6 号 p. 707-711

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抄録
肺アスペルギローマでは拡張した空洞と胸腔が交通する場合があり,菌球除去のみを行った際には有瘻性膿胸を予防する手技が必要である.今回,空洞切開菌球除去を行った後に瘻孔となった気管支周囲の巾着縫合と,肺縫縮による臓側胸膜ラッピングで2層の閉鎖を行った結果,合併症無く終了しえた.1年経過後も,再発を来していない.この経験から,本術式は有効なものと考えられた.
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© 2014 特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
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