KKR札幌医療センター呼吸器外科
2017 年 31 巻 1 号 p. 92-97
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呼吸器外科領域の手術において自動縫合器は,肺・気管支・血管などの安全な切離・閉鎖を目的に多用される.今回,我々は自動吻合器を用いて切離した気管支断端のステープルが肺動脈に穿通し,術後出血を認めた症例を経験した.気管支を自動縫合器にて切離する際は,断端と血管などの周囲組織との位置関係を注意深く観察し,気管支断端と肺動静脈が直角に接する場合はシート材や生体弁を用いて断端の被覆を考慮するべきであると考えた.
日本呼吸器外科学会雑誌 呼吸器外科
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