日本呼吸器外科学会雑誌
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原著
自動縫合器を用いた気管切離における切離速度とステープル形成の比較検討
伊藤 祥隆髙山 哲也新納 英樹宮澤 秀樹
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2019 年 33 巻 1 号 p. 2-6

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抄録

気管切離の速度がステープル形成に与える影響について比較検討を行った.slow mode(以下SM)群6例,Adaptive Firing™ technology(以下AFT)群6例とし,いずれの群もブタ摘出気管をトライステープル黒カートリッジにて縫合切離した.気管断端を蛋白分解しステープルを回収,B型形成の肉眼的形状が良好なものから3,2,1,0点に分類した.各点数にステープルの個数を乗じたものを加算し各症例のスコアとした.両群間で回収したステープル個数に有意差はなかった(25.5±1.0個vs 26.3±0.8個,p=0.16)が,切離時間はSM群が有意に長かった(20.5±0.3秒vs 14.7±0.9秒,p<0.01).スコアはAFT群と比しSM群で有意に良好であった(66.8 vs 49.3,p=0.008).通常より厚いもしくは硬い気管支には,SMでの縫合切離がAFTより安全と考えた.

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