日本呼吸器外科学会雑誌
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嚢胞状変化を呈した肺軟骨性過誤腫の1例
春藤 恭昌太田 伸一郎稲葉 浩久広瀬 正秀
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2002 年 16 巻 1 号 p. 18-21

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抄録
肺過誤腫は肺に発生する良性腫瘍の中では最も多く, 多くは無症状で検診や他疾患観察中に偶然発見される.今回, 我々は肺ドックCTで嚢胞性病変を発見され, 術前には診断できなかった肺軟骨性過誤腫を経験したので報告する.症例は59歳, 男性.当院肺ドックCTにて左肺下葉に小結節を含む嚢胞性病変を指摘され, 胸腔鏡補助下に切除した.病変は多房性で, 嚢胞壁及び隔壁に軟骨・骨組織, 平滑筋などを認め, 病理組織学的に軟骨性過誤腫と診断された.
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