日本呼吸器外科学会雑誌
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術中超音波を応用した肺腫瘍に対する胸腔鏡下肺部分切除術
西部 俊哉成田 吉明岩代 望佐藤 兆昭平野 聡佐藤 幸作武山 聡奥芝 俊一加藤 紘之
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1994 年 8 巻 1 号 p. 30-34

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抄録
肺腫瘍に対する胸腔鏡下肺部分切除術において術中超音波を応用し, 病変部位の同定及び切除範囲の決定を行った.症例は肺癌疑診2例, 転移性肺腫瘍1例であった.全例で術中超音波により病変部位の同定が可能であった.また, 切除肺は腫瘍辺縁より約1~2cm離れて, 病変に切り込むことなく切除されていた.
肺腫瘍に対する胸腔鏡下肺部分切除術における術中超音波の応用は病変部位の同定及び切除範囲の決定に有用であるとともに, 従来胸腔鏡下手術の適応とされていなかった胸膜表面から病変部位を確認できない症例にまでその適応を拡大することが期待される.
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