抄録
本研究は、1セメスターで3言語(インドネシア語・韓国語・ドイツ語)を学習する「複言語学習のすすめ」の実践とその効果を検討することを目的とする。この取り組みは、ICTツールを活用して複数の外国語を声に出して練習しながら、「ことばの学び方」を学ぶことに重点をおいている。音声を中心に学習するこの授業は当初は「難しい」というコメントが多くみられたが、徐々に肯定的な意見が主流になった。ビデオ課題の提出状況や学習成果ビデオ、学生たちの声からも、ICTを活用した複言語学習のフレームワークが良好に機能していることが明らかになった。