大学教育学会誌
Online ISSN : 2758-6510
Print ISSN : 1344-2449
事例研究論文
インフォグラフィックスを用いた課題の開発と実践
─授業内容の理解と情報リテラシーの習得の統合的な達成を目指して─
飯尾 健三宅 元子
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2022 年 44 巻 2 号 p. 51-61

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抄録

 情報を探索・評価・活用・発信する能力である情報リテラシーは,大学においては各授業科目を通じて育成される必要がある.そのためには,授業内容の理解と情報リテラシーを同時に身につけられる学習活動が求められる.加えて,現在では影響力が増している画像情報の適切な扱い方についても習得する必要がある.このような授業内容の理解と画像を含めた情報を扱う能力の習得を同時に達成できる学習活動として,インフォグラフィックスの作成が挙げられる.そこで,本研究では授業内容に関する理解および情報リテラシーの習得を統合的に達成することを目的に,「対話型論証モデル」にもとづいた「アイデア出しワークシート」を用いてインフォグラフィックスを作成する課題を開発し,授業での実践を行った.

 この課題について,ルーブリックによる成果物の評価と学生の自由記述による振り返りを分析し学習成果の検証を行った.その結果,学生は,授業内容や情報リテラシーの一部の側面について,事実的な知識や個別的スキルの理解や習得にとどまっていた.以上の結果から課題の改善の必要性を示すと同時に,インフォグラフィックスを用いた課題の可能性について論じた.

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