これまでの大学授業は,教育内容の決定・教材の準備・授業の実施・学生の質問への回答・フィードバック・総括評価までのすべてを教員が1人で担うことが多かった.しかし授業がハイブリッド化されると,そこに職員や専門職の関わりが必要となってくる.教職協働のもと遠隔授業および面接授業を運用する知見は,戦後70年以上の歴史を持つ通信制大学で蓄積されているといえる.本ラウンドテーブルでは,通信制大学における教職員・事務職・専門職といった教育組織や教職協働の内実と,そこでの授業の質保証にむけた取り組みを調査した結果を報告した.また,調査結果から通学制大学におけるオンライン授業の質保証および教育組織の在り方を検討した.