本稿では,「ニューノーマル時代における学習環境デザインモデルの構築」グループが開発した「学習環境デザインブック」の概要と第4章「学習支援のデザイン」を中心に報告した.学習環境デザインブックは,学習環境の運営に携わる教職員が,大学のニーズや課題に対応した学習環境を新たにデザインする際や,既に設置された学習環境を評価,改善する際に活用することを目的としている.第4章では,学習支援を検討する際は,ニーズを分析し,支援目的や対象者を明確にした上で,学習支援をデザインすることが重要であることを指摘した.合わせてデザインする際の具体的な手順を示した.さらに,先行研究等から学習支援の事例を収集し,目的ごとに①汎用的技能に関する支援,②特定/専門的技能に関する支援,③包括的な学習支援,④プロジェクト活動に関する支援,⑤ネットワーキングに関する支援,⑥施設利用に関する支援の6つに整理した.