沿岸域学会誌
Online ISSN : 2436-9837
Print ISSN : 1349-6123
論文
海岸林の紅斑作用紫外放射日除け特性に関する研究
川西 利昌榎本 郷加藤 学
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キーワード: 海岸林, 紫外線, 日除け, 紅斑
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2008 年 20 巻 4 号 p. 23-30

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抄録

要旨:海浜は遮蔽物が少ないため,人間は夏季の紫外線に強く被曝し,皮膚を害することがしばしばある。海浜で紫外放射を防ぐには,帽子,長袖長ズボン,UVカット化粧品といった個人的な防御手段のほか,ビーチパラソルや海の家などがある。その他,自然的な日除けとして海岸林がある。海岸林は本来,防風,防潮,飛砂防備,などのため植林されたものであるが,永く休憩や日除けとしても利用されてきた。本研究は,海岸林を紫外線防御の立場から検証したものである。静岡県西伊豆戸田海岸,東京都葛西臨海公園の海岸林下で高度・方位別の放射分光輝度を測定し,測定結果を用いて皮膚の紅斑作用紫外放射量を計算した。計算結果からUVINDEXや樹冠部の紅斑紫外放射輝度比を明らかにした。

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© 2008 日本沿岸域学会
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