要旨:本論文は 北海道の猿骨海岸において,猿骨川の導流堤設置前後の 1975年と 1986年における波打帯の斜面勾配と海浜地形の関係について述べたものである.その結果.汀線より陸側の斜面勾配 tan αと海側の斜面勾配 tan βの比である tan α /tan β と bar 頂部の水深 hc と汀線から bar 頂部までの水平距離 Xc の比hc/Xc の関係は hc/Xc=A ・ tan α /tan β ))+B で与えられることが 1975 年と 1986 年の深浅測量の解析によって明らかになった.ただし, A, B は定数である.また,斜面勾配が急な場合には,波の反射率が大きくなり,斜面勾配が緩やかになると波の反射率が小さくなること が,波の遡上高の最大値を生じる斜面勾配の比tan α /tan β から説明することができた.