沿岸域学会誌
Online ISSN : 2436-9837
Print ISSN : 1349-6123
論文
パーソントリップ調査による島内在住者の交通行動実態分析―大崎上島を事例として ―
岡山 正人
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2009 年 22 巻 2 号 p. 63-76

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抄録

要旨:我が国は大小さまざまな島が存在するが,こうした島々をはじめ地方の多くの地域では過疎化,高齢化が進み,特に高齢者のモビリティの確保が大きな問題となっている。しかし,こうした地域では住民の交通特性を分析するための基礎的なデータがほとんど存在しないため,その特性などはまったく把握されておらず,モビリティの確保のための計画案の策定などに支障を来している。

そこで本研究では,過疎化,高齢化が著しい瀬戸内海に浮かぶ大崎上島の住民を対象に,都市部などで一般に行われているパーソントリップ調査を実施することにより,島民の交通行動の特性について分析した。その結果,島民の交通行動に関する基礎的な知見として,トリップ数やトリップ目的,利用交通手段などの実態を明らかにするとともに,特に高齢者の交通行動の特性について考察した。

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© 2009 日本沿岸域学会
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