2003 年 15 巻 1 号 p. 13-24
本研究では、沿岸環境に対して認識する価値が海岸からの距離に応じて変化するという仮定の下で環境経済評価モデルを提案し、それをWTP とWTW の2指標で評価、さらに5種類の価値(利用価値、随意価値、遺贈価値、代位価値、存在価値)に分けて評価した。その結果、WTP とWTW のいずれによる評価値も海岸からの距離に応じて逓減することが示された。また、種類別に見ると、海岸からの距離に応じて逓増する環境価値があり、WTP では随意価値・代位価値、WTW では随意価値・遺贈価値・代位価値であることが示された。